Painter 野嶋奈央子 Naoko Nojima Blog > 制作メモ

制作メモ


10
12月 10

私的ドローイングメモ

私はドローイングをほとんどしない。
何て言ったらいいのか。
油絵具で描くときは油絵具でしか考えられないから、
油絵具でドローイングって考えると、結局作品にしてしまうし。
時々抽象的なのを小さなキャンバスに描くときはドローイングになるけど、
それは普段の作品とは完全に別なものだし。

私にとってのドローイングは、
たぶん気になる言葉や出来事、聴いてる音楽や自分で撮った写真だったりする。

そして、どんなサイズの作品も、
下書きもエスキースもドローイングも無く描き出す。
潰したくない地をそのままにする部分があるので、
やや緊張して最初はなかなか手が進まない中、
少しずーつ乗せた色や形と今と自分や出来事や言葉が絡み合って探り合いながら形にしていく感じだ。

作品を作りながら時々止まってその時点のエスキースはするんだけど、
完全に言葉のメモばかりで、しかも擬音語だらけ…。

マチエールのメモも、
擬音語か、そこから勝手に付けた私だけしかわからない単語だし。
時間が経つと自分でも読解出来ない時すらあるし。

とりあえずはルーシーリーの柚薬メモみたいに、マチエール帳を作りたいと最近思ってる。


7
12月 10

今日から

本日無事に個展が始まりました。
お越しいただいた皆様、本当にありがとうございます。
これから土曜日までよろしくお願いします。

色々辛い事もホントに多いけど、
なんとか続けられる事に感謝しつつ、
作業としてはやればやるほど続けざるを得ないと感じながら、
そうやって続いて行くのだなーと、いつも結局思うのです。

今回は、やった事に対してわかりやすく返答がくるというか、
いい感想も悪い点も、確かな返答みたいに感じられる個展という気がしました。
今日のところはそんな感じです。


1
12月 10

いつもの追い込み

いつも最後の1週間に、あともう1週間欲しい…って思うんだけど。
けどでもきっと、どこまでいってもそう思うのかもなーとも思う。
それでもアトリエ借りてからは作品自体の完成度はぐっとあがった!、、、つもり。

なんだかんだで来週から個展です。
いつも年末に個展をするので、これが来るとああこれで今年も終わりだなーって思う。
身近な友人達も毎年12月に私の個展があるので、私のDMを見ると1年の終わりを感じるなんて言われる事もよくある。

最後の気になる細かいところをしつこく描きながら、あとは週末の搬入を待つのだ。


24
11月 10

雪の中の音

当たり前だけど、地元に居る頃は、地元の気質や性質には特に気づく事もなく過ごしていた。
東京に出てきて少し経ってから客観的に感じられるようになって。
以前少し触れたけど、きっかけはロシア映画だと思う。

カネフスキー監督の、動くな、死ね、甦れ!を初めて見たときのあのむずがゆい感じ。
少年少女が主人公だから、小さな頃の思い出とかのむずかゆさもあるんだけど、
私は地元の空気感を思いだした。

一面が雪の世界。
ほとんど白く覆われているので色の感覚も、雪のせいで音の感覚も特殊なのです。
雪は音を吸い込んでしまってとにかく音が無くて、それは耳が痛くなるほどの静寂なのです。
こないだ観た、ぼくのエリ200歳の少女 という映画も似たような肌触りだったな。

その感じって、この世に自分以外が居ないような静けさだったりするから。
遠くで車が雪を踏みながら進む音がするんだけど、それが実際の距離以上にずーっと遠く感じるのだ。


19
11月 10

少々動く

今年は展示や制作が多い1年。

そんなわけで、
いつもよりも量的に多く描いていることになるのだけど、
近頃は、いつになく自分が動き出してるのがわかる。
キッカケはたぶん、描いてる量が多いという事の他にも、
ここ数年コンスタントに観ている他人の展示から思うことがあってなんだけど。

私もわりと「安定」側で、ガラっと作風を変える事は無いタイプ。
それでもポートフォリオをみるとずいぶん変化してるのもわかる。

極端な変化やツジツマの合わない変化はまったく望まないけど、
安定の中でも時々ポコっと抜け出さないと次のステップへはなかなか進みにくいわけで。
それを他人の展示をみながらなんとなく思って、意識を少しだけ変えてみました。

なので、最近動き出しています。
頻繁に動く人や大きく変える人にはわからない程度なのかもしれないけど、
おかげで毎日随分ドキドキしながら筆を動かしてるのが今日このごろ。

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