Painter 野嶋奈央子 Naoko Nojima Blog > 制作メモ

制作メモ


26
12月 13

Worksに2年分の作品を追加しました。

久しぶりにサイトの更新です。
2012年、2013年の個展の作品を追加しました。

http://naoko-nojima.com/works/

 

毎年テキストを展示に加えているのですが、いつもそのテキストの評判が良いので、今回はテキストもWorksに加えました。
現状としてテキストの位置付けが難しくて、私の作品にとってタイトルとテキストの意味は大きいのだけれど、作品展の中でそれをどういう形で表現するべきなのかシックリくる形が見つかっておりません。
そんなわけで、サイトにおいても作品の一覧の中にいれてみました。

クリスマスも、イブが終わるとクリスマス当日午後からそこらでクリスマス飾りが片付けられてお正月のディスプレイにかわります。今日のぞいたスーパーでは、普段は安いカマボコがお正月用に三倍ぐらいの値段になって種類豊富に並んでいました。こうなるともうすっかり年末モード、今年の反省振り返り気分です。(カマボコのお正月価格には毎年ついついひっかかってしまう!)

今回追加した2012年,2013年は、今まで長い間続けていたギャラリーではなく、別の場所で個展を行いました。これはたまたまタイミングがそうだっただけで特に強くそれを望んだ結果ということでもありませんでしたが、いろんな場所で展示することは新たな発見につながるので勉強になります。

私の制作活動は「個展」という形で進んできているので、それを無しには今のところ考えられません。だけど最近は、変わり目かもな〜と制作もプライベートにも感じています。勿論いい意味で変わり目にしたいと思っているし、そう出来るのではないかと思い込んでいます。

今年もあとわずか!


23
7月 13

展示終了しました。

先週で個展が終了しました。
お忙しい中来ていただいた皆様!本当にありがとうございます。
毎回展示のたびに色んなことを考え過ぎてしまうんだけど、個展で区切りをつけて落とし込んで一度外に出す、ということが自分にとっては大事な工程なんだと思います。

今回はバーでしたが、展示空間はけっこう広くて自由で一階のお店部分とは違う雰囲気なので、バー空間の合間にちょこっと飾るというよりも、展示として独立したものになったと思います。
ギャラリーの白くてクールな空間とは違う部屋っぽさが逆に新鮮で、自分の殻の中というか、引きこもりの部屋というか(いい意味で?)そんな気分で作品を飾っていくのは今までにない感覚で楽しかったです。

準備期間から何なんとなく気持ちが落ち着かなくて辛いことも多かったのだけど、展示を終えてみて作品自体も制作の仕方や見せ方にも色々と自分の中での意識が変わるものになりました。
人生や自分の作品が今後どんな風になるのか今は全然見えないけど、なんだかすごくスッキリしています。

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29
11月 12

個展がはじまっています

先週の土曜日から個展が始まりました。
初日からたくさんの人が来てくれて、
お土産をいただいたり、貴重な感想をいただいたり、
ここのところ毎日がすごく充実しています。
やっぱり展示をしてなんぼだなーと私の場合は思いますね。
本当にありがとうございます!

展示は今週の土曜日までですので引き続きよろしくお願いします。

今のところで自分で感じていることと、いただいた感想を、
(土曜日まで展示が続くので見る際にじゃまにならない程度で…)少しだけ書きます。

今回の会場は通りに面してガラス張りです。これがすごく新鮮。
銀座界隈はビルの中にあるギャラリーが多くて窓が無いギャラリーでの展示ばかりでした。
あのこもった空間感もぐっと世界に入り込めて好きなのですが、
1度ガラス張りの空間で自分の作品を見たかったのでそれが実現しました。

個人的には日が落ちて暗くなってから、あのギャラリーにぎゅっと光が集まってきて、
作品の色が更に輝き出す感じがして夜の展示風景が好きです。

酷い雨の日に見にきていただいた(今までも何度も展示を見ていただいてる)方の感想では、
雨の日の夜に見ると特に、外へ外へ溢れ出しそうな印象を受けたということでした。
だらだら垂れたりダダ漏れで広がっていくような作風が、雨の日の夜と相性がいいとは。。。
確かに雨の日の真夜中のワンルーム内には特有の孤立感が漂います。
私の好きな漫画でしりあがり寿さんの方舟という作品がありますが、雨の夜は、部屋が水にぽっかり浮かんだ方舟のような感覚になります。

あとは、絵とタイトルとの関係性の中で思考が揺れる感じが愉快だといっていただいた方もいて、タイトルでますますわからなくなる感じが狙いでもあるので愉快という表現は嬉しい感想でした。

もっとガッツリしたコメントをツイッターでいただいたのもとても嬉しかったのですが、
それは個展が終わったらガッツリと書きたいと思います。

初めて見た方の感想も勿論参考になるのですが、
今まで何度も見てくれている人からの感想は、自分が無意識になっていた部分を気づかされるので勉強になります。

さてさて、今週土曜日までは南青山の一角に、私の箱の、外側の、外側の世界が、続きます。
よろしくおねがいします!!


20
11月 12

禁欲的な作業

 

私の作品にはいつも大きな色面が入る。
先日初めて喋った人(油絵を描いている若い作家さん)に、圧塗りで絵具を乗せて動きのある部分は楽しそうだけれどもマットな色面を塗りつぶしている面はどうなんですか?と聞かれて、すごく楽しいと答えたら意外だなあという反応が返ってきた。

この大きな色面を作るようになったのは、元はといえば浪人時代に遡る。。。
飽きっぽい上に描くのが早い私は、描き込みすぎて全体がすべて同じトーン になってしまうのが失敗パターンだった。
至近距離的な描き込み癖があって、それはまさに当時の私の性格そのもの。
全体をザックリとらえるよりも各部分部分がそれぞれ気なってしまって、いい色味やマチエールが出来るとそれが全部大事になる。
それらがうまく繋がってバランスがとれれば成功、力が均一に入りめりはりがなくなると遠目で見た時に沈んでしまうのだった。

ある日、課題を用意した先生が休んでしまって教務係も適当にモチーフを準備をした日(よく考えたら酷い事態だけれど。)あまりに曖昧な課題の内容に苦戦して、いつものように全体を描いてから思い切って普段使わないビビッドな色面で、半分つぶした。

それが始まりだったと思う。

当時は圧塗りでナイフで描いていたので、どこをつぶすか決めずに全体に手をいれてから、気に入った箇所が点在する画面を、自分に「きれいな色味もマチエールもいつでもまた作れるから!」と言い聞かせながら思い切ってつぶす、という作業だった。
だからその頃の色面は、欲のままにガガーッと描いてからそれをぶっつぶすというすごく禁欲的な作業だったわけだ。

大学に入ってから筆で描くようになって絵具も薄くなって、作品の意味なんかを説明する方向になってからは、完全夜型で真夜中にいつも起きている生活だったので、ビビッドな色面=真夜中のワンルームの蛍光灯の光で目がさえている部屋のイメージ、という設定にしていった。

今では、マットに塗る際に変なマチエールが出来ないようになるべく画面を汚さずに塗る緊張感ある部分なので、心身共に調子の良い時でないと一気に塗れない特別な部分だったりする。
その塗りの気持ちよさというのは、思う存分にドリッピングしている時に近くて、なんならそのまま全面をただの塗りにしたい衝動にかられるぐらいに気持ちがいいのだ。

 


17
10月 12

白黒 の 世界

 

このブログはそんなに見ている人もいないだろう、という事で懐かしい浪人時代のデッサンをアップしました。写真が荒くてなかなか実物の線や色味は出ないけれど、なんとなく作風はわかるかな。。

多浪した私の1番の苦労は、想定(又は構成)デッサンでした。
1浪目までは大好きな石膏デッサンをひたすらやっていればいいと思っていたのに、ちょうどその流れが変わる年で、、、受験会場でいきなり想定のテーマが出た時にビックリしてしまったのです。

しばらくそれを引きずってモチーフが無いと描けないと思ってた私もなんとか合わせていこうとしてて、このデッサンはその後に予備校の練習で増えた自由なテーマで描く想定的なデッサンです。何かを見ながらではないと描けないタイプなので、自分で散歩して撮った写真を見ながら描きました。

少し抽象的に見えると思いますが、上は地面の切り株、下は朽ちた壁と水道の蛇口。

以前も書きましたが、私がデッサンで好きだったのは木炭と鉛筆の色味です。
私がいた予備校では当時細密描写が流行っており、私は描写しても写実することよりも細かいハッチングの中で出てくる白黒の色味に興味を持って描いていました。木炭や鉛筆はモノクロの世界だけれど、青くなったり赤く(茶色の方が近いかな?)なったりするのですが、ひたすら青いデッサンを目指していました。

油絵などで、カラフルな色を使うとそれだけで色が得意な画家だとか言う人が時々いるけれど、色に対する感覚ってモノトーンの時こそ出てくるものではないかと思っています。

 

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