Painter 野嶋奈央子 Naoko Nojima Blog > 2020 > 1月

1月, 2020


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1月 20

去年と今年の境目を超えて(個展振り返り)

去年の個展後にまとめを投稿したかったのに年が明けてしまった。あけましておめでとうございます。大晦日から1日はさんだだけで新年で今年こそはどうしたいとかいきなり区切りをつけるのもバカバカしいと思う反面、そこで過去の自分の不足分をリセットしてしまいたい気持ちもわかる。

去年の個展について、去年の私について。

作品タイトルと作品のバランスについてまだまだ模索中の中、昨年夏の個展の際には最近自分の中で響いている現代「短歌」に影響を受けて、タイトルをすべて短歌の長さに統一した。タイトルを大きく展示したいというのはずっとあったもののそこがまだ煮えきらず、更に展示会場の方針もありタイトルの表示を大きくはできないままとなった。

それでも結果的には同じ長さにしたことで絵画とセットになって見えてくるというか大きさで物理的な主張をしない割に思いの外言葉が目に入るような気もした。モチーフは今までにも描いていた箱や「の」が少しと過去のグループ展からの延長でレモン、新たに貝やゼリーが加わった。
いつもはタイトルの言葉は先にある程度はあるけどゆるい状態で始まり、作品が完成に近づくにつれて徐々にまとまったり作品完成後にまとめたりするのだけど、この個展ではタイトルの短歌を先に作って(場合によっては最後に微調整する程度)その言葉をテーマに絵を描くという進め方をしたのも初めてのこと。

そして何より去年は描くことが今までよりも楽しくて救いになった年でもある。反面仕事は心身共に限界を感じるほどの忙しさで体力に自信のある自分でも残業中に朦朧として知らない間に涙がにじんでるほど辛い時期もあった。そしてその時期と個展前が重なり、今となってはすごーく遠い思い出のようにぼんやりしている。
仕事を無理やり終えてボロボロになって終電近くに帰宅して朦朧としながら真夜中に絵に向かってるうちに毒素が抜けていくような感じだった。どちらかというと描くことが好きでも生活に負けて描き続けることが辛かった方が多いので、制作活動を続けてきて初めて描くことに救われた。

それは続けてきたから味わえたもので以前の自分からは想像もつかなかったわけで。それでもやっぱりふとした時に描いてて意味なんかあるの?って思うこともあるけど。

今年も気持ち良く描き続けられそうな気がする。

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