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続け方いろいろ

大学を卒業してから年数が経って、周りを見ても自分もだけどそろそろ1周回って落ち着いたみたいな感じがある。
制作活動は色々な続け方があるけど、教授や先輩たちが必ず言うのは「続けることが大事」で、自分もそれだけをなんとか粘ってやってきた。だけど、闇雲に無理して体力と精神力を頼りにしても、自分が若い頃に思っていた程の成果は自分で実感を得ていないのがほんとのところ。

私はこの先も続けるのだろうけど、続け方が下手だと思う。結局仕事も生活も制作も全部が大事で全部が中途半端というか形になっていないというか、全てに納得いっていないけどそんなものなのかな。

いまだに続けている同級生達の、それぞれのやり方がいいなぁと思うこの頃。評価をされて表舞台で続けられる人のことはさておき、自分含めそれ以外のポジションで続ける人たちの作品がリアルだなとこの頃は思う。たいていはブランクがあったりするし作風も『現代の現代アートな作風』でないところもいい。
なんだかんだ言って絵を描きたい、そういう本来の姿に戻ってきているような気がする。

もちろん評価されている人を否定しているのではなくて、そこから解放された人たちのリアルみたいなとこ。例えば、油絵科だからと油絵具に縛られて窮屈に感じていた同級生たちが油絵具への執着がなくなっていたり個展などの発表活動や売り込みとは無関係に描き出したり。鉛筆などのモノクロ単色で人の顔を写実で描き始めたとか、サラリーマンしながら水彩でイラストを描き溜めているとか、久々に絵を描きたくなって今更(芸大出てるのに!)絵画教室を探してるとか、現代アートの「今」にいる人たちのアートな説明よりも、そういう人たちの今思っていることや今の作品の方が興味深い。私はといえばどちらでもない中間辺りにいて、結局いつも中途半端な立ち位置だけど。

学生時代にライブを見てから好きだったミュージシャンが活動をしなくなってずいぶんたってもう辞めたのかと思っていたら、今年15年ぶりに突然アルバムを出した。
それがまたとっても良くて、しがみついて惰性で続けたり表舞台にいるだけが続け方じゃないなと思ったりもして。
自分の続け方を見直す時期だなと思いながら、最近は久しぶりに自画像を描いたり夜な夜な刺し子をしている。

 

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