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5月, 2017


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5月 17

風はなにいろですか

先日色の話を少し書いたのは、
最近取材を受けたピンクのことと、今月末から始まるグループ展の影響です。

■「風はなにいろですか Part1」 What color is the wind? part 1

 2017年 5月29日(月)~6月3日(土) ◎11:30~19:00(土曜日は17:00まで)

飯島千恵、市川真也、いのうえあい、大久保貴裕、岡島飛鳥、奥田恭子、小野木亜美、川上美里、鯉沼絵里子、佐立るり子、武弓真実、知久彗来、時田大輔、名越晴香、西尾周平、野嶋奈央子、野村紘陸、本田和博、光島貴之、宮本梨衣

◎ギャラリイK(京橋駅から徒歩2分/銀座駅から徒歩6分)
〒104-0031東京都中央区京橋3-9-7京橋ポイントビル4F
Tel/Fax.03-3563-4578
e-mail : galleryk@nifty.com
http://galleryk.la.coocan.jp/second/schedule/schedule.html

私はテーマが与えられることが苦手です。
と言うと、それは自由過ぎる性質だからだと思われがちですが全くの逆ですごく縛られるから。
完全に固定された具体的なテーマだと楽なのだけど、抽象的なテーマが本当に苦手で、
抽象的なのにしばってくるとなると元々硬かった頭がさらにがちがちに固まるのがわかる。
浪人時代に苦しんだのも、受験のデッサン課題に「想定デッサン」入り込んできた頃からだった。

そんなわけで苦手課題、更に普段が避けていた「グループ展」という形式なのだけど、
たまにはそれもいいかなと参加してみました。

私のがちがちに凝り固まった頭で風の色について考えてみて久しぶりに思い出したのは
生まれ育った街が盆地で内陸なので風があまり吹いていないという記憶。
実家をでてからもう東京のほうが長くなってしまったけど、いまだ夢にはよくでてくる地元の街の風景、
夢の中でも風はまったく吹いていないのです。

今回は小品1枚の出展です。
風で散って落ちた1枚の花びらをイメージして描きました。

銀座も近いので、展示を見ていただけたらついでに資生堂のギャラリーなど立ち寄って
無料配布の「花椿」を探してみてください。ちょこっとピンクについて話しています。

http://hanatsubaki.shiseidogroup.jp/magazine/309

http://hanatsubaki.shiseidogroup.jp/about/map/

 


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5月 17

色のはなし

DSC_3575

色の話、というのは難しいと思っている。

過去に参加をしたグループ展の中で外の参加作家がやたらと色の意味を説明しているのが気になったことがある。
〇〇色はこんな気持ちや世界観を表している、というようなことを説明していた。
個人的な印象で色を説明するとどうしても安易に感じてしまう。

私は自分で「色の作家」だと思っていた時期がある。
かなり若い頃で、学生時代から色使いに対する評価を受けることが多かったからなのだけど、
色を選ぶときの一番のポイントは絵の具の素材感だ。

もちろん好きな色はある。ピンクと紫、作品で頻繁に使うターコイズブルーなど。
気づいたら身近に同じ色ばかり集まっていて、家はだいたいポップなピンクのものが多い。

作品に使う色は、
重ねたときの質感、透明感、絵の具自体の物質的な重さ硬さ、にじみ、そういう体感的な要素でしっくりくるものを選んでいる。

先日ピンクについて考える機会が与えられたのだけど
私のとってのピンクは女の子的でもなくぼんやりした位置にある。
作品の中では抜けの部分に使う。
使用している絵の具が垂れたりにじませたときが最もきれいな絵の具だから必然的に薄く使うことになり、結果的に抜けになる。
特に温かみも冷たさも感じない温度を感じさせない色だから余計な情報が少なくて抜けに使いやすいと思っている。

絵の具をキャンバスにおく瞬間の気持ちよさは、絵の具の質感、しみこみ、物質感や抵抗感で、色の気持ちよさは、塗り終えたところからじわっと感じられる。

こんな私でも高校生ぐらいまでは、全身黒などモノトーンの色ばかり身に着けていた。
描く絵もくすんだグレートーンの作風だった。
「南は色で、北は形」といいたことがあるけど、そのころ妙に納得したのを覚えている。

私はいつから今の色になったのか、今の色がほんとの自分なのかまだいまいちわからない。

 

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