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失業していました

実は去年から1年近く失業していました。失業保険もきれて2ヶ月前ぐらいからフリーター生活です。

大学を卒業してから絵を描きたいからとしばらくフリーターだったのですが、バイトだと貯金も無いし雇用保険がもらえないため、転職の際にも次の仕事を探して掛け持ちしながら移行して最終的には正社員になったものの、、気づいたら転職しながらも10年働き続けていました。
フリーターの時は無知な人にニートと同じ扱いをされたりバカにされるようなこともあったけど、むしろ休むと給料が減るので休みは少なかったし、接客業は世の中がお休みの時に休めない事も多いので、2連休あれば嬉しいぐらいの生活が続いていました。それが当然だと思うと案外我慢もできて、あいてる少ない時間に集中して絵を描くことにも慣れました。

実家も親戚も身近な人にも自営業が多くて、実家の飲食店は私が高校生になる頃まで年中無休で両親とも毎日休まずに働くことが当たり前。そんな家で育ったわりに私だけはおっとり豊かな学生時代を過ごしたのですが、それでも社会に出ると働くことに意外に躊躇せず入り込めたのはたぶん我が家の体質なのかと思っていました。

フリーター慣れしていた私も数年前に正社員になりました。数種類の業務を同時にこなす職場だった事や給料の悪さもあってなかなか厳しい労働条件だったけれど、バイトよりは気分的に楽だったし、働く事は嫌いじゃないのでなんとか続けていました。働くことが当然だという生活の中にいると、働かない事が罪のような気がしてきます。残業が当たり前になると残業ない日がおかしい気がしてきます。そのうち休日だけが楽しみになっていく一方で、休日にも気持ちが休みきれないワーカーホリック気味になっていきました。休日もスーパーに行くと職場で必要なものばかりチェックしていたり、大きな連休は嬉しいけど終わりに近づくと怖くなって、勝手に休日出勤して残務や休日明けの仕事の準備をしてしまうようになりました。

そんな落ち着かない日々から突然の失業。しばらくはボケっとしたり、ずっと我慢していた好きな事をするようにしました。お金がなくてそんなに自由は続きませんでしたが、平日にすいてる映画館に行ったり、友人のライブツアーについて地方に行ったり、いつも混んでて入れないお店に早い時間に行って飲み始めたり、そういう事をしながら求職しているうちになんとなく働くことについて考えるようになりました。

考えても答えはでませんでした。私レベルの忙しさでも仕事によって失ったものが少しはありました。生活があるので働かないといけないことだけは変わりませんが、この1年で仕事に対する熱はすっかり冷めてしまいました。仕事をしなくなったら落ち着かなくてすぐに働きたくなるのではないかと思い込んでいたのに、そんなことまったくありませんでした。先の事なんか考えずに最低限の労働と最低限の収入でいいんじゃないか、というのが現状の気持ちです。

私の場合は自分のことだけ考えていればいいような状況なので気楽なものです。養う家族がいたり、たくさんの従業員を抱えながら上に立って仕事してる人には、なんで働くかなんてこと考えることすらバカバカしいのだろうとも思います。だけども忙し過ぎて、本当に大切なものはなにかということを考えないようになることだけはさけたいというのが、今の私の結論です。

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