Painter 野嶋奈央子 Naoko Nojima Blog > 2012 > 11月

11月, 2012


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11月 12

個展がはじまっています

先週の土曜日から個展が始まりました。
初日からたくさんの人が来てくれて、
お土産をいただいたり、貴重な感想をいただいたり、
ここのところ毎日がすごく充実しています。
やっぱり展示をしてなんぼだなーと私の場合は思いますね。
本当にありがとうございます!

展示は今週の土曜日までですので引き続きよろしくお願いします。

今のところで自分で感じていることと、いただいた感想を、
(土曜日まで展示が続くので見る際にじゃまにならない程度で…)少しだけ書きます。

今回の会場は通りに面してガラス張りです。これがすごく新鮮。
銀座界隈はビルの中にあるギャラリーが多くて窓が無いギャラリーでの展示ばかりでした。
あのこもった空間感もぐっと世界に入り込めて好きなのですが、
1度ガラス張りの空間で自分の作品を見たかったのでそれが実現しました。

個人的には日が落ちて暗くなってから、あのギャラリーにぎゅっと光が集まってきて、
作品の色が更に輝き出す感じがして夜の展示風景が好きです。

酷い雨の日に見にきていただいた(今までも何度も展示を見ていただいてる)方の感想では、
雨の日の夜に見ると特に、外へ外へ溢れ出しそうな印象を受けたということでした。
だらだら垂れたりダダ漏れで広がっていくような作風が、雨の日の夜と相性がいいとは。。。
確かに雨の日の真夜中のワンルーム内には特有の孤立感が漂います。
私の好きな漫画でしりあがり寿さんの方舟という作品がありますが、雨の夜は、部屋が水にぽっかり浮かんだ方舟のような感覚になります。

あとは、絵とタイトルとの関係性の中で思考が揺れる感じが愉快だといっていただいた方もいて、タイトルでますますわからなくなる感じが狙いでもあるので愉快という表現は嬉しい感想でした。

もっとガッツリしたコメントをツイッターでいただいたのもとても嬉しかったのですが、
それは個展が終わったらガッツリと書きたいと思います。

初めて見た方の感想も勿論参考になるのですが、
今まで何度も見てくれている人からの感想は、自分が無意識になっていた部分を気づかされるので勉強になります。

さてさて、今週土曜日までは南青山の一角に、私の箱の、外側の、外側の世界が、続きます。
よろしくおねがいします!!


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11月 12

禁欲的な作業

 

私の作品にはいつも大きな色面が入る。
先日初めて喋った人(油絵を描いている若い作家さん)に、圧塗りで絵具を乗せて動きのある部分は楽しそうだけれどもマットな色面を塗りつぶしている面はどうなんですか?と聞かれて、すごく楽しいと答えたら意外だなあという反応が返ってきた。

この大きな色面を作るようになったのは、元はといえば浪人時代に遡る。。。
飽きっぽい上に描くのが早い私は、描き込みすぎて全体がすべて同じトーン になってしまうのが失敗パターンだった。
至近距離的な描き込み癖があって、それはまさに当時の私の性格そのもの。
全体をザックリとらえるよりも各部分部分がそれぞれ気なってしまって、いい色味やマチエールが出来るとそれが全部大事になる。
それらがうまく繋がってバランスがとれれば成功、力が均一に入りめりはりがなくなると遠目で見た時に沈んでしまうのだった。

ある日、課題を用意した先生が休んでしまって教務係も適当にモチーフを準備をした日(よく考えたら酷い事態だけれど。)あまりに曖昧な課題の内容に苦戦して、いつものように全体を描いてから思い切って普段使わないビビッドな色面で、半分つぶした。

それが始まりだったと思う。

当時は圧塗りでナイフで描いていたので、どこをつぶすか決めずに全体に手をいれてから、気に入った箇所が点在する画面を、自分に「きれいな色味もマチエールもいつでもまた作れるから!」と言い聞かせながら思い切ってつぶす、という作業だった。
だからその頃の色面は、欲のままにガガーッと描いてからそれをぶっつぶすというすごく禁欲的な作業だったわけだ。

大学に入ってから筆で描くようになって絵具も薄くなって、作品の意味なんかを説明する方向になってからは、完全夜型で真夜中にいつも起きている生活だったので、ビビッドな色面=真夜中のワンルームの蛍光灯の光で目がさえている部屋のイメージ、という設定にしていった。

今では、マットに塗る際に変なマチエールが出来ないようになるべく画面を汚さずに塗る緊張感ある部分なので、心身共に調子の良い時でないと一気に塗れない特別な部分だったりする。
その塗りの気持ちよさというのは、思う存分にドリッピングしている時に近くて、なんならそのまま全面をただの塗りにしたい衝動にかられるぐらいに気持ちがいいのだ。

 


13
11月 12

もうすぐ個展!

いつも個展を年末にしているので、自分の個展準備とともに年末気分になります。
今年はいつもと違う場所でいつもよりもひとつき早い個展です。
元々毎年続けている画廊はそこの空間が好きなのも勿論のこと、
同じ場所で続けると自分の次の課題が見えやすさあるのでよかったのですが、
今回は他の空間での展示なので、また違った見え方で新しい発見があるのかなあと。

展示内容は、昨年の個展でも展示した作品4枚と、その他新作です。
今年は個人的にも色々と変化があり、昨年に続き自分が心身共に変わっていくのが実感できる1年でした。
(まだ今年も2ヶ月近くあるけどね。)
いい意味でも、悪い意味でも、変化の年です。

歳をとるごとに、第○期思春期だ!なんていつも思うんだけれど、
結局そうやっていつまでも思春期みたいなもんなんだなーとも思います。
悪いことも含めて全部吐き出すのが私の作品制作の糧です。
さてどんな展示になるのか。なんだか今年は自分でもちょっとわかりません。
2012年は、私にとってそんなふわふわした年なのです。

http://www.dokart.com/exhibition/latest.html

 


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11月 12

秋と冬の境目

部屋で作業をして迷い出したら散歩にでかける。
近所の公園に行くとたいていどこの特等席にも散歩の先輩がいる。
今日の空もきれいな秋空。
それにしても寒い。
秋はすぐに過ぎていって、冬の空気に変わる季節。
雪が降らない地域の冬の始まりは曖昧で、無理矢理に秋の気分を引きずりたくなる。

 


枝先が無くなった木は少しドキドキする。

 


有機的な枝先と無機的な電線の絡む空。
都会の電線は死んだ木の枝みたいで。

 


影絵みたいな夕暮れの空。
水に写った方が抵抗感があって触れられそうで本当の風景に見えてしまう不思議。
それは真実を探す時の感覚に似ている。

 

そして今日の散歩も終わり。

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