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例えばみつあみの話。

子供の頃はずっと、腰辺りまである長い黒髪だった。
母が長い黒髪が好きで、当然のようにそうだっただけなんだけど。
中学時代にショートカットにしてからは、ショートカットにしたり腰まで伸ばしたりの繰り返し。
私は、母が望む姿でいることが好きだったけれど、女の子らしい格好を毛嫌いしていて、母がワンピースを買ってきても滅多に着ることはなかった。

当時は髪を伸ばしても、毎日ポニーテールで、変わった髪型をすることはあまりなかったし、
私はみつあみに憧れていた。
たまに母がみつあみにしてくれるんだけれど、やっぱりポニーテールの方が似合うからとすぐにポニーテールに戻ってしまう。
子供心に、ポニーテールだと気が強くなる気がして(現に気が強かったしね)、みつあみの子はおっとりしている気さえしていた。

思春期を過ぎてショートカットにするようになってから、時々無償に髪を伸ばしたくなった。
その時の目標はいつだって、髪を伸ばしてみつあみにする!って事なんだけれど、長い年月をかけて伸ばしても、何故かみつあみにすることは滅多にないのだ。
伸ばすまではジトジトと我慢しながら長い髪を思い描いてるのに、伸ばすと飽きてベリーショートにしてしまうこともあった。

それからみつあみが似合う年頃でもなくなり、髪を伸ばしたい願望が出てくる事はまったくなくなる。
おかげで今の私はしばらくショートカット。

みつあみはそういう、根拠のないしがらみみたいなもの。
特に自分の若い頃のそれを感じるのだ。
そうして、しがらみのためにじっとりと我慢して出来上がるのが、やがてスグに切り落とされるみつあみだった。

2 comments

  1. んま、ナント。
    わたしは20代半ば、ほぼ毎日ずっと黒髪ロング(腰まで)のおさげだったのです!理由は2つ。わたしを知らない(でも見たことはある)人に「あの髪の長いみつあみしてた女の子」と言ってもらいたかったのと、ただ単にどこかの山のなにかの民族の女の子ぽいな、かわいいな、と。よく周りには「くだらない」と笑われてましたが、毎日していると当たり前になっていて、髪が長い意識も、みつあみしている意識も当時どんどんなくなってたかも。

    長文失礼。
    興味深く拝読★

    • なんとなんと!こんなところに憧れのおさげさんが…。なんだか不思議だわー。
      小さい頃の長い黒髪は、確かに周りから「髪の長い子」という認識だった気がする。
      思えばずいぶん遠い話。
      もう何年も髪なんか伸ばしてないもん。

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