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雪の中の音

当たり前だけど、地元に居る頃は、地元の気質や性質には特に気づく事もなく過ごしていた。
東京に出てきて少し経ってから客観的に感じられるようになって。
以前少し触れたけど、きっかけはロシア映画だと思う。

カネフスキー監督の、動くな、死ね、甦れ!を初めて見たときのあのむずがゆい感じ。
少年少女が主人公だから、小さな頃の思い出とかのむずかゆさもあるんだけど、
私は地元の空気感を思いだした。

一面が雪の世界。
ほとんど白く覆われているので色の感覚も、雪のせいで音の感覚も特殊なのです。
雪は音を吸い込んでしまってとにかく音が無くて、それは耳が痛くなるほどの静寂なのです。
こないだ観た、ぼくのエリ200歳の少女 という映画も似たような肌触りだったな。

その感じって、この世に自分以外が居ないような静けさだったりするから。
遠くで車が雪を踏みながら進む音がするんだけど、それが実際の距離以上にずーっと遠く感じるのだ。

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